新卒採用の必勝法 [2]採用広告の打ち出し方
【就活生は将来の優良顧客になる】
意外と見過ごされていることですが、新卒採用活動は
自社の事業や商品・サービスのブランディング活動の側面もありま す。
「B to C」~ Business to Consumer ~
(企業と消費者との取引) 企業であれば、採用候補者はすべて顧客になります。
採用活動中は、数百、数千人の学生に対して自社の経営理念と業務 内容を
深く告知できるのですから、こんなによい機会はありません。
10年なり20年なり、これを続けたときの効果はものすごく大き いと言えるでしょう。
しかも、採用広告の場合は、一般のPR広告と比べると費用がかな り安いので
長い目で見れば「費用対効果」が高くなるはずです。
【新卒採用広告のPOINT】
「活用している就職ナビ」調査対象:2017年卒の大学生・大学 院生
“書き方の重要ポイント”は、
①学生に分かる言葉で書くこと
社会人と学生の違いは企業の皆さんが思っているより大きいのです 。
広告を作る時の基本は、企業側ではなく相手側の目線に立つこと。
(例)「発展し続ける企業」⇒「成長しつづける会社」
キャッチコピーから職種、給与の書き方など細部に至るまで
学生にとって分かりやすい表現を心がけなければいけません。
②自社の強みと弱みを分析。ネガティブをポジティブワードへ変換 !
⇒<強み>・設立から30年経つ老舗企業で、福利厚生や教育制度 などがしっかりしている安定企業。
<弱み>・既存社員の中に、大卒の学歴を持つ社員が少ない。
⇒<強み>・高卒の学歴を持つ社員や女性が多く、差別がなく働き やすい。
<弱み>・新卒採用を始めたばかりで、ほとんど実績がない。
⇒<強み>・新卒採用を始めたばかりで、これから大きく成長する 可能性がある。
<弱み>・同業種の中で決して規模の大きな会社ではない。
⇒<強み>・規模が小さいので、社員のコミュニケーションが密で 、雰囲気が良い。
上記にあげた「弱み」と「強み」は、それぞれが表裏一体になって います。
どちらも嘘ではない以上、できるだけポジティブな面に目を向けて もらうことが大切です。
③学生にうけるおもしろアイディア採用広告
<日本一短いES> ★三幸製菓
エントリーシートは「メールアドレス」を打ち込むだけ!
さらに既卒者も、外国人留学生も歓迎。通年採用・秋採用もOK。
いつでもどこでも、誰でも応募できるから「全開採用」なんだそう です。
<相棒(バディ)採用> ★ADK
この人と働いてみたい!という社員をみつけ、その社員を指名して 応募するのが「相棒採用」とのこと。
指名した社員が面接官になる、その社員が参加する説明会がHPで 告知されているなど
「誰と働きたいか」に興味がある方には至れり尽くせりの採用です 。
<コンビ採用> ★アソブロック
二人一組で応募し、二人で面接、二人で内定が出るコンビ採用。コ イツやるなぁ!と
リスペクトしあえる友達や学生時代一緒に何かを生み出してきた仲 間同士で応募してほしいとのこと。
ただし1人が内定辞退したら、もう1人も道連れだそう(笑)
なんと29歳までの「就職経験のない若者」であれば誰でも(中退 、休学、放浪、ひきこもりも)
参加OKなプログラム。
各企業の担当者とのテーマセッションやワークショップを通じて内 定が出る仕組みのようです。
<モラトリアム採用> ★じげん
面接をいつ受けるかも、いつ入社するかも学生が決められる「モラ トリアム採用」
大学1年生でも、既卒でも歓迎。一般的な就職活動のスケジュール に縛られず
自分のキャリアを見つめる時間を設けて欲しいとのことです。
いかがでしょうか?
通年の常識に縛られがちな新卒採用ですが、「学生にうける」工夫 やアイディアで
今まで採用できなかったような“隠れ優秀”な学生を採用していき たいですね。